*2022/10/31 料金プラン3選のご紹介のつもりでしたが、さらにオススメプランを見つけましたので、
4選のご紹介となります。
現状、圧倒的にお得プランになっております。
ただし、今後の政府介入等、社会情勢の変化で常にお得プランは変化いたします点は予めご了承ください。
今回は皆さんもご存じの通り、燃料費高騰による電気代の高騰を受けて、
燃料調整額におびえぬ日々を過ごすために、
今まで大変お世話になったLooopでんきと袂を分かつこととなりました。
今までずっと無難な最適解としてLooopでんきをご紹介してきましたが、
今では見るも無残な姿に変わり果ててしまいました。
ここ数日で状況がどんどん変わっており、ベストな乗り換え先がコロコロ変わっていました。
とりあえず、不確定要素もありながらも方向性が見えそうなので、
急いで皆さんにシェアすべく、記事にまとめさせていただきました。
今回は関東圏をメインとしたオール電化世帯など電気使用量の多いご家庭に向けて、
今年の冬を乗り切るための暫定的な最適解として、いくつか電力会社をご紹介したいと思います。
電力料金の基礎知識
本題のオススメ会社の紹介前に、電気料金の基礎知識を軽くご説明します。
とにかく、オススメのところに乗り換えるから会社だけ教えろって方は、お先にどうぞ!
燃料費等調整額
今回の電力会社を乗り換えることとなった諸悪の根源です。
電気を作る上に必要な原油や石油等の燃料費は製造コストに大きなウエイトを占めるので電気の販売価格に変動費として、
反映できるようになっています。
自由料金と規制料金
燃料費等調整額には上限が設定されているプランとされていないプランがあります。
厳密にいうと
「規制料金」という経産省の認可がないと料金プランを勝手に変更できないプラン
「自由料金」という電力自由化以降、電力会社が自由に変更できる料金プラン
の2種類があります。
「従量電灯B」など古臭い名前は「規制料金」
「スマートライフ」など新しそうな名前は「自由料金」です。
今までは自由料金プランも各電力会社が自主的に燃料費等調整額に上限を設けていましたが、
昨今の高騰を受けて、次々と上限撤廃を発表しました。
この上限撤廃というのはあくまでも、電力会社が自由に変更できる自由料金プランの
自主的に上限を設けてた燃料費等調整額の上限を撤廃するという話になります。
逆に言えば、規制料金の燃料費等調整額の上限は電力会社が勝手に撤廃できない仕組みになっており、
経産省の認可が必要になります。
直近で規制料金の上限を上げたのはオイルショック以来となりますので、
数十年の間上限を上げてはいませんでした。
今現在は、日本全国の規制料金プランのすべてが上限を撤廃できておりません。
ですので、今回ご紹介するポイントのひとつ目として、
燃料費等調整額の上限設定があり、簡単に上限を上げられない「規制料金プラン」をご紹介します。
再エネ発電プラン
次にポイントとなるのが、
そもそも火力発電で電気を作るのに燃料費がかかるわけで、
一部の電力会社、電力プランによっては、
「火力発電で作った電気は使わず、再生可能エネルギーだけで発電した電気を供給しますよ」というテイの電力プランがあります。
なので、実は電力プランによっては燃料費等調整額がない電力プランも実はあります。
再生可能エネルギーだけで供給しているテイなのに火力発電でしか使わない燃料を請求したら矛盾してしまうので、
請求できないというのが正確かもしれません。
ですので、今回ご紹介するのは、
燃料費等調整額を簡単に変えられない「規制料金プラン」
そもそも燃料を使わない方法で発電しているテイを売りにしている「燃料調整費がないプラン」
この2点をご紹介したいと思います。
ただ、燃料費等調整額がない代わりに、基本料金や従量料金がほかに比べて高く、
割高になってしまっていたので、一部の環境志向の方に向けたプランとなっていました。
しかし、燃料費等調整額があまりにも高騰してしまったので、
ここでまさかの注目を集めることとなりました。
オススメ電力会社
それでは本題のオススメ電力会社を紹介したいと思います。
東京電力 【従量電灯B】
従量電灯Bは言わずもがな、昔からある規制料金プランの王道です。
料金プラン

ぶっちゃけ高いので、普段なら全くオススメしませんが、
強みはとにかく規制料金プランで、燃料調整費の上昇に悩まなくていい!
今現状のベターな選択肢は間違いなく東電の従量電灯B これ一択です。
オール電化だろうが何だろうがこれを選んでおけば間違いないです。
価格でいけばこの後の2プランの方が安いですが、
正直、どれを選んでも数百円から千円程度の差なので、
この3プランに加入できてる時点で、心配しなくていいと思います。
今後も市場動向の先行きが不透明な中で、唯一の安心感を与えてくれるのはこのプランだけです。
注意が必要なのが今現在、ネットからの切り替え申し込みができず、電話申し込みのみになっているようです。

噂によるとめっちゃ繋がりにくいらしいです。
30分以上待たされるとか…
下町でんき 【下町電灯B】
下町電灯Bはその名の通り、東京電力の従量電灯Bに似たプラン
料金プラン

従量電灯Bと見比べると若干、安い料金プランとなっています。
東京電力 【アクアエナジー100】
アクアエナジー100の料金プラン

見ていただくとわかりますが、従量電灯よりも基本料は約2倍、従量料金は300kWh以下の単価は高いです。
料金単価は高いけど、燃料調整費がこのプランにはないことが強みになります。
普段なら絶対に候補にもならないプランですが、
燃料調整費がないことによって注目される日が来るとは誰も思わなかったと思います。
東電の従量電灯Bと比較して、50A~60Aの契約で320kWh以上使う世帯は、
こちらの方がお得になると考えていいと思います。
ただ、こちらのプランで注意が必要なのが、
水力発電でみなし給電しているので、契約件数の上限が約3万件程度となっています。
他のプランと違ってこちらは上限があるので、契約希望の方はお早めに契約して頂くのがいいと思います。
下町でんき 【スローエナジープラン】*新規申し込み一時停止中 11/7~
下町でんきのスローエナジープラン
簡単にご説明するとアクアエナジー100の下町でんきバージョンです。
プラン自体の存在は知っておりましたが、フォロワーさんの質問をきっけかにまさか?!と調べてみたところ
お得プランを見つけてしまいました!

基本ベースは下町でんきの【下町電灯B】の従量料金部分のみに【+0.5円】という設定です。
アクアエナジー100の料金プランを見ていただいた方はこれだけで気づくと思いますが、
アクアエナジー100の場合は、基本料金が2倍近く従量料金も割高だけど、
燃料調整費が0円のおかげで従量料金プランよりもトータルはお得になるというプランでした。
スローエナジープランの場合は、基本料金は下町電灯Bと同じで従量料金はたった+0.5円で
さらに燃料調整費も0円ととんでもない破格プランです。
試算するまでもなく安くなるのは明白です。
仮に60A契約の500kWh使ったと仮定してシュミュレーションすると、
スローライフプラン
約 14,500円に対して、
アクアエナジー100 +2,250円
東電 従量電灯B +3,200円
と、圧倒的に安くなります。
契約アンペアが何Aでも使用量が多くても少なくてもとりあえず安くなり、
どのご家庭にもオススメしやすいくらいわかりやすく安いです。
ここまで安いと心配になってきたので、しっかりと約款も確認してみました。

引用元:スローエナジープラン電気供給約款
https://e-shitamachi.jp/wp-content/uploads/2022/04/shitamati_Slowenergy_yakkan.pdf
念のため、メールでも確認をしてみましたが、やはり燃料調整費は加算しないということでした。
今後の動向によっては電力会社としてみれば採算合わない赤字プランだと思うので、
改悪される可能性や政府の補助金等々でどう転ぶかはわかりませんし、
この辺は自由料金プランの怖いところです…
ただ今現在、知りうる中ではかなり100点に近いプランが見つけられたのではないかと思います。
また、後述する乗り換え時のキャッシュバックも合わせれば、この冬は怖いものなしで安心して暖房を使えると思います。
私は下町でんきに乗り換えましたが、厳密には切り替え申し込み中になります。
担当者の方から、申請中の切り替えもタイミングによっては申込内容の変更で申請できるとのことでした。
切り替え完了後のプラン変更は検針日ごとの切り替えとなるので、約1ヵ月先になると思います。
スローエナジープランに切り替え申し込み希望の方はすぐに確認してみてください。
乗り換えを決めた電力会社
今回これらの中で決めた乗り換え先は下町電灯Bです*スローエナジープランに変更
個人的にはアクアエナジー100とかなり悩みました。
アクアエナジー100の契約件数上限と解約金がない点を考えると選択肢としてはありで、
ただ、燃料調整費がないというのが逆に仇ともなり、政府の支援策が燃料調整費に対しての値引きとなると、
アクアエナジー100が恩恵を受けられない可能性も排除しきれず、
そんなことに悩むくらいなら従量電灯Bよりちょい安の下町電灯Bが無難かなと思いました。
そして、最後の決め手となったのが、

定期的にやっているようですが、今回の一時しのぎをするにあたっては大きなメリットになると考えました。
5,000円で冬の12,1,2月のピークを悪い方に振れても最悪カバーできる範囲かなと思いました。
そして、次の項の今後の市場予想にも詳しく書いていますが、
来春以降は従量電灯の価格も上がる可能性が高く、半年以内にはまた乗り換えが必要になる可能性があると思います。
未確定の政府の支援策を含めずに考えて、下町でんきの5,000円のキャッシュバックを含めると、
5,000円を3ヵ月割りで約1,600円引きになるので、暫定最安値は下町でんきになると考えました。
今後の市場予想
ここまで規制料金プランをオススメしてきましたが、先日、大きなニュースが飛び込んできました。
北陸電力のニュースリリース資料から一部引用した下記をご覧ください。

2023年4月から規制料金プランの料金改定が発表されました。
今まで規制料金プランなら安心としていましたが、
北陸電力をはじめ、中国電力、四国電力、東北電力など各地で規制料金プランの料金改定の動きが出てきました。
間違いなく、他の電力会社も足並みを揃え追従してくる流れは不可避かと思います。
となると、ここまでご紹介した規制料金プランは間違いなく、来年春先には価格改定されると思います。
あとは、ウクライナ情勢等で燃料費高騰が落ち着くなどの良いニュースがあれば、
自由料金プランにメリットがでるかもしれません。
また、政府の物価高騰を受けての電気代への支援策に関しても、
まだ詳細が不明の為、内容によっては従量電灯Bが最安になるか、アクアエナジー100が最安になるか、
はたまた自由料金プランが最安になるか色々な可能性があります。
この辺に関しては、あくまでも個人的な予測でしかないので、
少なくとも、短期でも違約金、解約金のない電力会社に乗り換えて、
来年春先の状況を伺いながら必要に応じて乗り換えるのがいいのではないかと思います。
1年前までは誰もが予想しえなかった電気代の高騰ですが、
高性能住宅×太陽光発電のメリットを最大限享受できているように感じます。
やはりこれからの時代は「断熱気密」と「太陽光」
この2本柱はマストですね
最後に
ウクライナの平和を一日も早くお祈り申し上げます。
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