こだわりを詰め込んだカウンターチェア

DIY

先日、Twitterで「カウンターチェア」のツイートをさせていただきましたが、
その投稿が思った以上に反響をいただき、個人的に本当に嬉しかったので、
カウンターチェアについてこだわった部分などを紹介させていただこうと思います。

正直な本音を言うと色々と考えてこだわりとアイディアを詰め込んだ「カウンターチェア」を
自慢したい(笑)というのもありますが、最後までお付き合いいただければと思います。

この記事をキッカケに一人でも多くの方が自分の理想の家具探しに悩んだときに、
自分でDIYするという手段を考えてもらうキッカケになれば幸いです。

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カウンターチェアを作るに至るまで

我が家はキッチンカウンターがあるため、家づくりの最中からカウンターチェアを探し続けていました。
しかし、ネットやインテリアショップをいくら探し歩いても欲しいデザインのものがありませんでした。
ネットにはちょっと良いなと思うものもありましたが、

  • デザインは好みだが、価格が高く手が出せない
  • まぁまぁ良いんだけどちょっと好みと違う

という感じにベストなカウンターチェアに出会うことができませんでした。

そのまま時は過ぎて、引き渡しを迎えてしまいました。
生活をするのにニトリで椅子を購入しましたが、インテリア馴染みが悪いのを我慢しながら、
引き続きカウンターチェアを探し続けていました。

ただ、いくら探せど見つかることもなく、それならば自分で作るしかないだろうということで、
自分で「理想のカウンターチェア」を作る計画を考え始めました。

カウンターチェアのコンセプト

カウンターチェアを作るにあたって自分の欲しいカウンターチェアのコンセプトを考えました。

我が家のインテリアのコンセプトは「ナチュラル系インダストリアル」という、
インダストリアルインテリアのコテコテ感ではなく落ち着くナチュラル感を取り入れたスタイルというのをコンセプトにしています。
カウンターチェアのコンセプトは「ナチュラル系インダストリアル」に合わせられることをベースに考えました。

重い質感のあるアイアンを使いつつも、シンプルなデザインにすることでインテリア馴染みを良くし、
その中でも、オリジナルティをさり気なく出すためのデザインを取り入れたい希望がありました。

コンセプトは

メインの家具ではなく、サブとして主張し過ぎずに
インテリア馴染みが良いことを基本に素材の質感を活かしたオリジナルのカウンターチェア

これをコンセプトにデザインやアイディアを考えました。

アイディア

作るにあたってデザイン性にこだわるのはもちろんのこと、日常使いにおいての使いやすさを兼ね備えることも重要だと思います。
どうしたら使い勝手の良いカウンターチェアになるのかを考え、取り入れた最大のアイディアは、

お掃除ロボットが脚の下を通れるということ

今ではルンバをはじめとするお掃除ロボットを使っているご家庭も多いのではないでしょうか?
我が家でもECOVACS(エコバックス)というメーカーの「DEEBOT OZMO T8 AIVI」というお掃除ロボットを使っています。

引用元:https://www.amazon.co.jp/

このお掃除ロボットは非常に優秀な上に水拭きもできて、ルンバよりも安いのでとてもオススメなのですが、
お掃除ロボットのオススメ記事はまた次回ということで、話を戻します。

お掃除ロボットを使っているご家庭ならわかると思いますが、如何に床に置くものを少なくして、
お掃除ロボットの進路妨害となるのもを減らすのかというのが、家のインテリアを考える上でも重要な要素になると思います。

カウンターチェアの脚の間隔をお掃除ロボットが通れるサイズで設計し、掃除前にカウンターチェアを浮かせたり、
動かすという手間をなくしました。

ネットなどで探していた時もお掃除ロボットが通れるかどうかを確認するにも、
商品説明文に書かれているサイズというのは、座面の高さやサイズしか記載のないところが大半です。
出品者に問い合わせて回答を待つ手間もその都度、とても面倒でした。

その点、お掃除ロボットを使っている自分が設計したということもあって、確実にお掃除ロボットが通ってくれるというのは、
カウンターチェアの機能面としては十分なものだと思います。

こだわり

ここからはカウンターチェアを作るにあたってこだわったポイントをまとめてみました。

こだわりポイント❶

まずは椅子としての一番重要な高さですが、座る高さや足置きの高さを辞書を重ねた椅子に座って好みの高さを探しました。
浅く座った時に足が床に着くか、深く座った時に丁度良い高さに足置きがくるように調整をしました。

こだわりポイント❷

座面は脚のアイアンの質感の重厚感に負けないように厚い木材を選びました。
そして、触った時に木の質感を感じられるように敢えて凹凸を感じるように切り出して、研磨し過ぎないように座面を仕上げました。
結果的に、持ったりするときに指馴染みが良く、とてもよかったと思います。

こだわりポイント❸

市販のカウンターチェアにもアイアンを使ったものは沢山ありますが、自分は鉄の本来持つ質感を大切にしたかったので、
色は塗りたくないと考えました。

アイアンチェアは大抵、黒色の塗装がされているものが一般的です。黒にも「艶あり」や「艶なし」といった種類はあるにせよ、
大抵は塗装されているのが一般的なものです。

これは鉄の加工をしたことがある方ならわかりますが、
鉄を接合する溶接や切ったり曲げたりする加工の時に傷ができてしまいます。
この作る段階での傷を隠すのが塗装をする理由の一つになります。

もちろん、鉄は錆びるので、その錆防止というのも塗装の理由にはありますが、
鉄の加工品は製造工程で傷ができてしまうので、基本的には無塗装品というのは販売されていません。

ただ、黒に塗装されたアイアンの脚というのは自分の中ではとてもありきたりで、
鉄の本来持つ質感を殺してしまっているように思えたので、質感を活かすように作りました。

ただし、加工の後に塗装で誤魔化すことができないので、加工時に丁寧に行わないと傷だらけの椅子になってしまいます。
ですので、余分な傷が付かないようにできるだけ慎重に加工を行いました。

こだわりポイント➍

先ほどの鉄の質感を活かすと言いつつも、塗装をしなければ鉄は時間の経過と共に酸化し錆が発生してしまいます。
長く使えるように質感を残しつつも、錆びさせないようにクリア塗装をしました。

透明な塗料を塗ることで、鉄に透明の塗膜を作って酸化させないことができます。
さらにクリア塗料にも艶の有り無しの種類があり、鉄特有のマットな質感を殺さないように艶消しクリアを塗りました。

こうすることで、デメリットも解決し、鉄の質感を活かすようにしました。

こだわりポイント❺

インテリアに馴染むようにシンプルなデザインと言いつつも、
せっかく作るなら個性のある世界に一つだけのオリジナルを作りたいという希望もありました。

この辺りはマニアックな部分ではありますが、シンプルかつ複雑性のあるディテールにしたかったので、
脚に捻り加工を行いました。

パット見は鉄を捻じってあるだけの加工で単純な見た目ではありますが、
こだわりの見え隠れするポイントで一番気に入っているポイントです。

この加工をするには、鉄の「無垢材」を使う必要があります。
一般的な椅子で使われる鉄の脚は「角パイプ」や「丸パイプ」といった鉄の中が空洞のものを使っています。
これは椅子の軽量化コストカットをするというメリットがある半面で、今回のような複雑な加工をすることができません。

ですので、今回は特殊な加工をするにあたって「角棒」という鉄の無垢材を使っています。
もちろん、重量アップ、コストアップにはなりますが、
強度がある材料のためシンプルな構造細い材料で重くなり過ぎないようにしています。

個人的には背の高い椅子なので、重量があることで安定感が増しているとむしろメリットを感じています。

この捻り加工をすることでシンプルさの中に遊び心を入れられたと思っています。

最後に

ここまで私の自己満ブログを読んで下さって本当にありがとうございます。
自分はモノ作りは素人ではありますが、家づくりを通して楽しさに改めて気づかされ、自宅の外構をはじめ色々とチャレンジしています。

本当にありがたいことに、今回作ったカウンターチェアを販売して欲しいと言ってくださる方もいてとても嬉しいです。
欲しい方に向けて販売したい気持ちもありますが、正直なところ自分は溶接技術が下手なので、知人にお願いしています。

一人ですべてを製作していないので、自分が勝手に決めることができません。
仮に販売することになったら材料代はいくらなのかなど調べないといけないこともあります。

もし、購入をご希望の方がいらっしゃれば、その方たちだけに向けて受注台数限定でお譲りすることとなると思うので、
ご希望の方がいれば、一度ご連絡を頂けると幸いです。

ご希望者の人数、台数によって作れるのか否か、価格はどうなのかなど色々と知人とも相談をさせてもらえればと思います。
もしよろしければ、ご連絡をお願い致します。

次回作の予告

次に作っている作品の少しだけ公開致します。

こちらもデザイン性機能性を兼ね備えたモノにしています。
カウンターチェアよりもより機能性を持たせて日常使い便利な工夫を色々考えこみました。

ご興味ある方は是非、次回作もお待ちいただければ幸いです。

see you next…

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この住まいの住民

自分の家づくりをきっかけにして、家が大好きになってしまった施主です。
これから家づくりをする人に一人でも多く高性能住宅の良さを発信してきたいと思います。家づくりに関する発信や家づくりをきっかけに興味を持ち始めたDIY、家電、ガジェット、スマートホームについてを発信していきます

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