24時間換気システムの掃除をきっかけにとんでもないことに気づいてしまいました。
今回は、そこから施工会社さんに是正工事をしていただきましたので、現在までの進捗をまた報告させていただきます。
結論から言えば、是正工事をして一件落着とはなりませんでした。
そして、今回の施工不良は我が家だけに例外的に起きたモノではなく、
1種換気を採用されている意外と多くの方に同様の施工不良が起きているのではないかと思っています。
我が家と同じ施工会社で建てた施主さんは恐らく、1種換気が標準仕様となっているので大多数がアウト
我が家の施工会社だけがということではなく、
1種換気を採用している家ならば我が家と同じ施工不良になっている可能性もあるので、
ぜひ、最後まで読んでいただければと思います。
今回もボリューミーな内容になっているので、心の声をふんだんに吐露した少しコミカルな記事にしてみました。
読みやすい内容になってると嬉しいです。
そして、この施工不良の最大の問題点は、3種換気よりも高価なシステムである1種換気を導入しているにもかかわらず、
3種換気よりも不快な環境を生み出している可能性があるということです。
それでは本題に入らせていただきますが、
その前にまだ、前回の記事を読まれていない方はコチラをまず読んでから本編を読んでいただければと思います。
前回よりの進捗状況
まずは前回よりの進捗状況ですが、
前回の記事で12月頃に施工会社さんが来てくれるという話をしていましたが、
実際には3月に来ることとなりました。
元々は事の発覚当時、昨年11月にすぐ調整するとのことでしたが、手を煩わせる申し訳なさもあり、
翌月の12月にJIOの一年点検があるので、その後に調査報告書を持ってきてくれるタイミングに合わせて、
換気システムの点検をしてくれれば良いと伝えておりました。
ただ、実際にはお忙しいとのことで、なんやかんやで3月に訪問していただく運びとなりました。
そして、点検当日、来ていただくやいなや、
「これから天井裏見て、断熱材入れますね~」
と、言われてちょっとビックリしました!
天井裏の換気システムに断熱材が入ってないことを含め、
一度、点検してから再訪問かと思ってたら、断熱材もガッツリ用意して来てくださるとは…
(準備が良すぎて、まるで断熱材が入ってないのを最初から知ってたみたいじゃないですかwww)
だって、自分の問い合わせでは断熱材が入ってないなんて一言も言ってないですし、
給気口(SA)の温度データも見せてないので、熱交換できてませんなんでことも一言も言ってません。
まぁ再訪問するとなると手間ですし、一度で済めば楽ですから気持ちはわかりますけどもwww
まぁともあれ、断熱材が入ってないのは既に確認済みですし、
熱交換もまともにできてないことも確認済みなので、茶番は省いてとっとと断熱材入れちゃってくださいな!
ってことで入れてもらいました!
我が家の天井断熱はロックウール230mmですが、
換気システムのところは280mmにしてくれるとのこと!
どうせなら全部それでやってほしいなぁと思いながら、
当初から懸念していた「ある不安」ずっとで落ち着きませんでした。
しばらく待つと、
「終わりましたので、確認お願いします~」
と、声が掛ったので天井裏を覗き込ませてもらい施工状況を確認させていただきました。
そこで「ある不安」が事実となってしまいました…
それは「断熱欠損」です。
前回の問い合わせの時に設計担当から言われた
「本体上部に断熱材を被せれば大丈夫です。」
これが具体的にどのような施工を指すのかはわかりませんでしたが、
文字通り被せただけでは当然、断熱材と換気システムに隙間ができて断熱欠損が起きてしまいます。
それでは、実際の状況をご覧いただきましょう…
❸
❷
❶

ん~やっぱり、文字通りの被せただけした…
パッと見は隙間はなさそうな雰囲気はありますが、
わかる人にはわかりますが、この施工で断熱欠損しないなんて無理ですwww
とはいえ、チキンな自分には
「この施工じゃ断熱欠損してるからダメです!」
なんて、言えるわけもなく、
「280mmも断熱材入れてもらってありがとうございました!」
と、ニッコリ見送らせていただきました。
見送る頭の中は…
(あぁ断熱欠損,やっぱり断熱欠損,どうしよ断熱欠損,やっぱり断熱欠損,けど断熱欠損,ふざけんな断熱欠損,許さん断熱欠損,次こそ断熱欠損,だn…)
断熱欠損でいっぱいでしたw
まぁ断熱欠損しているのは明らかなので、
SwitchBotで温湿度を測って、断熱欠損の証拠となるデータを提示した方が早いと思い、
早速、監視を始めました。
あわよくば、これが標準施工と謳っているものなのだとすれば、
断熱欠損に気づいてもらういい機会かもしれないと、変な正義感までも生まれてきました笑
数日後に3月ながらも冷え込んだ日があったので、ログを見て熱交換効率を計算してみると
やはり、是正工事前後で熱交換効率に大きな変化はありませんでした。
もしかしたら、直ってるかもという淡い期待も裏切られながら、
もうしばらく、サンプルを集めて再度、施工会社に連絡することにしました。
見つけてしまった驚愕の事実
しばらくサンプルを集める中、今までは冬で寒くて気づくことはありませんでしたが、
ある日、ログを眺めているとある事実に気づいてしまいました。
給気口(SA)の温度計を見てるつもりが、やけに温度高いなぁと
天井裏の温度計を見ちゃっていたのかと思い確認してみると…
やっぱり、給気口の温度計でした。
それがコチラ…

42.2℃ってどういうことなんだ!!!
確かにこの日は晴れて暑い日でしたが、同時刻の外気温度は26.0℃です。
でも、間違いなく給気口の温度計データです。
*給気口(SA)がどこかを軽く解説すると、外の新鮮な空気が熱交換器を通って室内に新鮮な空気を吹き出すための室内側の出口(給気口)です。
室温23℃と外気温26℃をどう熱交換したら42℃になるんだよ!!!
交換じゃなくて、足し算してどうすんだwww
外よりも暑い空気が噴出してることパニックになりながら、
天井裏の温度計を確認してみました。

同時刻、天井裏は灼熱の48.5℃にもなっていました。
天井裏も空気が循環するようにはなっているとはいえ、機械的に換気をしているわけではないので、
どうしても籠りやすくなってしまいます。
外気と室内の温湿度を交換するための装置のはずですが、謎の熱を獲得し、室内に還元しています。
これぞ正しく、錬金術!
「無から有を生む力なり」
あの有名な鋼の錬金術師でも、錬金術の基本は等価交換と言っているのに、
どうやらうちの換気システムは無から有を生む力を持つ「賢者の石」の力を持つようですww
と、冗談はさておき、
換気システム本体は天井裏の影響を受けてはいけないという前提条件が守られていないようです。
これから梅雨が明ければ本格的な夏が到来します。
この時期で、ここまで熱い熱風が入ってくるとなると夏は考えるだけで恐ろしいです。
1種換気というより、ドライヤーとでも名称変更した方が良さそうです。
ちなみに昨年の夏の天井裏は60℃近くになっていたので、
給気口に頭近づければカラッと髪の毛もすぐ乾くと思いますw
でも、不思議なことに去年の夏はまぁ快適に過ごせていたんです!
オーバースペック気味の14畳用のエアコンが頑張ってくれてたのかもしれません。
昨年の8月の電気代と温湿度データ↓
間違いなく、冷房負荷は上がっていたのは事実なので、電気代も高くなっていたんだと思います。
また、日中は仕事で不在の時はエアコンを切っていましたが、
今思えば、この時は40℃くらいの熱風が換気によってただひたすら流れ込むという最悪の状況だったんだと気づきました。
だから平均室温の高さの割に8月は快適に感じていたのかと謎が解けたような気がします!!
もう一つの平均絶対湿度の高さもこれに起因する現象なのかなと思います。
とにかく、悠長なことは言っていられないので、夏までに早急に対応してもらわないと困ります。
施工会社への再報告と返答
ログデータも集まったので、
施工会社さんに再度、問い合わせをしてみることにしました。
内容としては、
先日の是正工事後も熱交換効率が改善されていないという前提を伝えながら、
もう一度、整理するために2点確認しました。
❶先日の是正工事が施工会社の規定の施工方法で本当に正しく施工されていたものかどうか
❷以前に伺っていたメーカー規定の施工範囲外でも、メーカーの保証が受けられるという点の再確認
この2つの点について、連絡をさせていただきました。
2,3日後に設計担当さんから電話がありました。
そこでの話を要約すると
❶の正しい施工かについてはいつも通りの施工で問題はない
❷のメーカー保証は受けられない?!
とのことでした。
❶は念押しのための確認なので、答えは想定した通りでしたが、
❷のメーカー保証は受けられないって…サラッと言ってたけど、前と言ってること違うじゃん…
これにはガッカリしました。
それじゃ全然、話が変わってくるよ…
電話での話だったので、聞き間違いや認識の間違いの可能性もあるため、
電話後に再度、文章で回答の依頼をしておきました。
が、ついさっき電話で話してたことももう一度、確認してから回答しますって
自分に確認するだけやろがいwww
脳みその処理回路どおなってんねんwww
これ以上、笑わせないでくれ…
と、あとは実際に熱交換効率と調べたログデータと使用した計測機器や計測方法を提出してほしいとのことで、
後日、まとめて提出することになりました。
今後の流れ
この後の流れとしては大きく2点
1⃣メーカー保証がどうなっているのか、メーカーのお墨付きの有無
*これを改めて確認してもらい文章ではっきりと回答をもらう
故障時の保証や修理問題もあるので、メーカー保証が使えるのかは、ハッキリとさせておく必要があります。
また、メーカーのお墨付きの有無で施工会社が独自に勝手な施工をしていたかをハッキリさせるために重要な点になります。
独自の施工なら施工会社によっての独自保証と施工方法の根拠が必要になると思うので、この点を確認していきたいと思います。
2⃣施工会社への計測データおよび、使用計測機器と計測方法の提出
*施工会社より求められたため、熱交換効率の測定、計算方法の妥当性を施工会社が検証するために使う
素人施主のたわ言に根拠となるデータを添付するために必要となるので、
近日中に提出予定
施工会社からは、GW中の回答はできないということになっているので、
GW明けの1,2週間くらいで何かしらの方向性を見いだせれば良いかなと思っています。
提出データの回答をいただき次第、今後の部分は協議したいと思います。
施工会社の方で、一方的に提出データに対して結論を用意して、是正工事内容を決められては不安もあるので、
再是正工事の施工方法も協議しながら方向性を見つけられればベストだと思っています。
今回の問題は、自分の家だけの話ではなく、
今や一種換気は地域工務店から中堅ビルダー、ハウスメーカーなどたくさんの会社で使われています。
これから建てる方には、もちろんご注意を頂きたいですが、
既に住まわれている方も換気システム本体の設置位置やダクト、吹き出し口の温度などに問題がないか一度確認してみてください。
実は快適設備であるはずの一種換気があなたの家を不快にしているかもしれません。
換気は足を引っ張っていますが、
ぶっちゃけ太陽光を載せたので、今年はパワープレイでガンガンにエアコン使って快適空間も作れます!
太陽光は前提条件はいくつかありますが、載せられるなら絶対に載せた方がいいです。
馬鹿みたいに電気代が上昇しても、心にゆとりをもって生活できます。
今回はここまでになります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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