【part 3】1種換気の危険なデメリット 【施工不良】

お家トラブル

前回のご報告から早2ヵ月が経ちました。
そこから色々と進捗がありましたので、続編として報告させていただきます。

良い報告悪い報告とありますので、
前回からの続きの流れもお伝えさせていただこうと思います。



前回、冒頭でもお伝えしましたが、
今回の施工不良は我が家だけに例外的に起きたモノではなく、
1種換気を採用されている意外と多くの方に同様の施工不良が起きているのではないかと思っています。


これがより、確信に近づきました。
自分と同じ轍を歩まぬように参考にしていただければと思います。

本題に入る前に、
ここまでの流れを読まれてない方や流れを忘れてしまった方は、一度コチラを目を通していただければと思います。

part 1 施工不良の発見と現状



part 2 是正工事と新たな事実の発覚

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前回からの進捗状況

本題に入る前に我が家で採用している換気システムをご紹介します。


メーカー:三菱

製品:ロスナイ 天井カセット型(天井埋め込み型)

換気方式:第1種 ダクト式全熱交換型換気

前回の記事を投稿したのが5/5のGWでしたが、
GW明けの5/12に連絡を一度、いただきました。


5/12

前回の記事の最後にお伝えしていた以下の2点

①メーカー保証がどうなっているのか、メーカーのお墨付きの有無

②施工会社へ計測データの提出


②を提出する前に、①の部分をハッキリさせておきたかったので、
①の部分に関して、文章ではっきり回答を下さいとお伝えしてましたが、
残念ながら、公開できるような書面等はないとのことで、電話での回答となってしまいました。




これ以上、しつこく文面での回答を催促するほどの内容でもなかったので、
備忘録的に録音で済ませることにしました。



①についての改めての回答としては、
導入計画当時にメーカーへの施工内容の確認についてお墨付きはもらっているとのことでした。


ただ、自分のそもそもの認識が間違っていたのか、メーカー保証に関しては、基本的に1年が原則になっているが、
そもそもに換気システムはシステム部材になるので、施工会社が保証するものらしいです。



サクッとまとめると
お墨付きはもらってるが、そもそもが施工会社に保証区分のある商品なので、メーカー保証はあっても使えない?
我が家の場合は、そもそも入居1年以上経過しているので、メーカー保証はどちらにせよ使えませんってことみたいです。




煮え切らない中途半端な回答になってしまいましたが、ここで足止めしても、今後の展開が遅くなるだけですし、
施工会社がちゃんと面倒を見るといってくれているので、これ以上の追及はやめることにし、
②のログデータの報告書を提出することにしました。




ログデータを提出するにあたって今後の再是正工事に関しても、一緒に協議させてほしいとの旨も伝えさせていただき、
了承していただくことができました。
それでその日の電話は終わりました。



個人的には、内部文書等あっても公開してもらえる可能性は低いと思っていましたし、
予想通りの範疇でした。


本音ではメーカーがお墨付きを出すわけないだろうなと思ってます。
ないと思いながらも、できることなら責任の所在をはっきりさせたかったので確認をしていました。



その翌日にログデータと各所実測値をまとめたものを送りました。
(実際に施工会社に送ったものを記事後半でご紹介します。)

5/27


その後に進捗確認の連絡をしたところ、回答がいただけたのが、2週間後の5/27にお電話をいただきました。
コロナ渦で数年ぶりの旅行に行き、ベロベロに酔っぱらってるときに電話をいただきました。




具体的な回答はありませんでしたが、提出内容に関して、内容を精査していただいたところ、
再是正工事する方向で前向きに検討しているとのことでした。


素人のまとめた資料で、取り合ってくれない可能性も十分にありうると思っていたので、
前向きに検討してもらえてる事実だけで、その日のお酒が更に進んだのは言うまでもありません笑

6/17

そこから3週間後、そろそろ催促を入れようとしていた矢先に、お電話をいただきました。


結論的には再是正工事をした頂けることとなりました。

が、少々心配な点もある提案でした。



まず、具体的に提案された是正工事内容は、



換気システム本体
現状の断熱材を被せた状態に更に断熱材をマシマシに被せるという方法




各所ダクト
既存のロックウール断熱材、90mmと140mmの2層になっている断熱材の間に入れてサンドイッチして、
部分的に断熱材を増して被せたり
、サンドイッチできない部分はロックウールを巻き付ける方法



という内容で提案をしていただきました。


正直、既に換気システムに断熱材を被せて断熱欠損により、とんでもないことになっているので、
同じ方法で更に断熱材を増しただけでどうなんだろ?と疑問です。




極論、いろんな方向から10枚くらい重ねるなら大丈夫な気もしますが、
現状から2,3枚被せるくらいでは60℃以上にもなる灼熱の天井裏からダクト換気システム本体を守れるのか不安です。



さらに、ダクトを既存の断熱材をめくって間に入れ込んでサンドイッチするというのは、
これこそ、更なる断熱欠損を招かないか心配です。





現実的にこの是正工事が問題ないのかも判断できませんし、
どのような是正工事をすれば良いか正解もわかりません。




もし、わかる方がいらっしゃれば、コメントやDMでご連絡いただけると幸いです。





個人的には、ボード系断熱材で天井裏に箱を作って入れてしまうのが、良いと思って提案しましたが、
換気システム本体が天井裏のトラスとトラスの間にビッチリ入っているので、
トラスを避けながらというのは、現実的に難しいという回答でした。





あとは、ブローイング工法もあるかな?と思いますが、
これもまた既存の袋入りロックウールの上から施工しても問題がないのか?
そもそも施工会社がブローイング屋さんと付き合いがなければ施工できない?という問題も思い当たり
どうするべきか悩んでおります。




そして、是正工事の時期ですが、これだけの温風が吹き込んでくるので、本格的な夏の前に是正してほしいと伝えておりましたが
この6月の時点で、晴れた日は小屋裏は50℃以上にもなるので、作業者の健康状態を考慮して、秋口にさせてほしいと提案されました。





正直、これに関しては納得できない部分もありますが、現実的にサウナのような天井裏に5分といれば、死にそうな場所なので、
諦めざるを得ないかなと承諾しました。



この状態を気づきながら、この夏を過ごすのはかなりストレスですが、
仕方のないのも事実と諦めつつも、その分、しっかりとした是正工事を検討していきたいと思います。



ぜひ皆さんのアイディアを募集させてください。




そして、今回の電話で是正工事をしてくれるという良い話のほかに、
是正工事をして終了ではなく、来年の経過観察もしてくれるということでした。



もちろん、データの提出はこちらで行うわけですが、
施工会社の姿勢として、今後も向き合ってくれるという意識が伝わってきたので、この点は安心しました。

秋口の是正工事に向けてまた協議していきたいと思います。

進捗まとめ

換気システムはシステム部材なので、メーカー保証ではなく、施工会社責任の下、是正工事をしなければならない
 メーカー保証は1年あるらしいがあまり関係がない?


再是正工事は実施していただける、ただし希望より遅れた時期は秋口



*工事内容は既存の断熱材をベースにした、袋入りロックウールをマシマシにする方法

施工会社への報告書


今回、施工不良個所の指摘事項を報告するにあたって簡単にまとめた資料を施工会社に提出しました。

ネットにもほとんど情報のない話ですので、
同じ施工不良となっている方々に参考になればと思い、公開させていただきます。

こちらの報告書を見ていただいて、やり過ぎと思われるか足りないと思われるか、
色々と意見があるとは思います。


個人的には素人がプロ相手に施工不良を指摘するとなると、
多少なりともの客観性がないと相手にしていただけないという考えがあります。




自分自身の仕事に置き換えても、素人が言う話は、話半分くらいに受け止めるようにしています。

それを考えて自分なりに堅苦しすぎず、客観的な根拠データを提示できるようにした結果の報告書です。


同じ施工不良で悩んでいる方がいらっしゃれば、この記事をそのまま見せていただいても構いませんし、

施工会社さんにどのように相談したらよいかわからなければ、相談いただいても構いません。


皆さんへの警鐘

今回、自分が見つけてしまった換気システムの施工不良に関して、
単に皆さんの不安をただただ煽っても仕方ないと思っています。



また自分の家では施工不良となってしまいましたが、
根本的には第1種換気は良いものだと思っていますし、他人にもオススメできるものだと思ってます。



今まさに、新築を検討中という方既に建てた方で、自分の家の換気システムってどうなんだろうか?と、
不安になった方はお気軽にご連絡ください。




また、自分と同じ様な換気システムの施工不良という方もご連絡いただければ、
これまでの部分や今後の部分、是正工事の内容などでより詳しくお答えいたします。



また、ぶっちゃけトークとして、担当者に聞いてみましたが、
標準施工のウチでこの状態なら他の家でも同じようになっているのか聞いてみましたが

答えは、同じようになっているであろうということでした。
当たり前っちゃ当たり前の話ですが、



今回を機に検証を重ねて、施工方法を見直していくということでしたので、
その言葉の通りに実行していただきたいなと思いました。




ただ、自分が少し調べた限りでも某大手HMでも我が家と同じ施工方法が標準となっている会社もあるので、
誰かが指摘をしないと変わらないと思います。



匿名でも構わないので、我が家と同じような施工不良となっている方がいらっしゃいましたら、
HMや工務店、ビルダー等会社の大きさに関わらず是非、教えていただけると幸いです。


のちに換気システムの施工不良疑惑がある施工会社さんをリストアップして、
公表したいと思っています。



一人でも多くの施主さんが悩まぬように、あるべきものは正しく施工されてないといけないと思います。
ましてや3種換気よりも高いお金を払ったのに3種換気よりも不快な状態になっているというのは見過ごしてはいけない事実だと思いますので、
多くの方からの情報提供をお待ちしています。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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コメント

  1. eugenk より:

    突然コメント失礼します。我が家も第1種換気システムで同じ状態です。掃除していて気が付きました。ハウスメーカーでの建築で、それほど気密も期待できないのに不勉強で採用してしまいました。
    機器を調べたところダクト等を含め、断熱気密ラインの室内側でなければいけないようですよね。
    ハウスメーカーに報告済みですが同対応されるのか同じく不安に思っている状態です。高いイニシャルコスト、高いランニングコストで効果なし(むしろ逆効果)環境にもよくないですよね?
    同じくネットで調べていたらこのような施工の大手ハウスメーカー、工務店いっぱいありそうです。
    今まで設置した方苦情だしていないのか不思議になりますし、住宅業界がいろいろな物をメーカー施工書どおり工事していないので嫌になります。

    • yuta より:

      コメントありがとうございます。
      eugenkさんも気づかれたんですね!

      なかなか、住み始めてから気づかれる方は極小数だと思います。
      実際に自分の建てた施工会社でも初めての指摘との事でした。

      現状では、導入のメリットよりもデメリットの方が大きく、環境にもお財布にもよろしくないというのが事実だと思います。

      eugenkさんの今後の同行も是非、ご報告頂き、情報共有させていただけると幸いです。

      普段、Twitterでやり取りをさせていただいている高性能工務店の実務者から聞いたお話では、この様な現状を知っておられる方もいるようです。

      近く某建築系専門誌の方で、
      この様な施工不良について警鐘していただけるとの話も伺っておりますので、
      住宅業界が在るべき方向で向かっていただけることを祈りながら、1人でも多くの施工不良に悩んでいる方、またまだ気付かれていない方に向けて情報が届くように今後も発信させていただきたいと思います。

      • eugenk より:

        お久しぶりです。この問題解決された方おりますでしょうか?
        今年も夏を迎え、断熱材を追加するという対策しては頂いたのですが、ちょっとマシになった程度です。
        本体、ダクトも含めて完璧にするというのは根本的に無理ではと思っているのですが、どのあたりを落とし所にするのが現実的になのか??状態です。

  2. りょう より:

    コメント失礼します。
    こちらもト○タホームであまりに家が寒いので天井、床下調べましたがあまりに気密断熱を無視した施工で怒りを覚えました。
    熱交換器を採用しておりますが本体も外気に晒されておりダクトも断熱ダクトではない普通のダクトが天井裏に這わせてあり、その上に天井断熱の袋入り断熱材が置かれているだけでした。
    一つ質問させて頂きたいのですが機器全体が外気に晒されている状態だと機器全体を断熱材で覆わないと熱交換率下がってしまうのでしょうか?

    • yuta より:

      ご返信遅くなり、申し訳ございません。

      ト〇タホームさんだけでなく、そのほかの大手HMでも似たような事例はあるようです。

      少し調べれば素人にでも学べるレベルの事が全く出来てないというのが何ともお粗末ですね。

      機器全体を確実に断熱材を覆わないと熱交換効率は大幅に落ちてしまいます。
      天井断熱の場合だと、夏場はむしろ外気よりも熱が籠るため、快適になるはずの熱交換器によって、より不快な環境になってしまいます。

      もっというと、機器本体だけでなく、ダクトも断熱気密がないと本体で熱交換したものがダクトを通ってる間にパーになってしまいますので、ダクトの方もお忘れなく!

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