今回は洗濯乾燥機について我が家のちょっとした住環境快適ライフハックをご紹介したいと思います。
タイトルにある通り、ヒーター式の乾燥機を上手に使う方法を紹介させていただきます。
本記事を是非読んでいただきたいのは…
*乾太くんとヒーター式洗濯乾燥機を併用している家庭
*乾太くんを使用しながら、洗濯機の買い替えを検討している方
*ヒーター式洗濯乾燥機を持っているが、全く乾燥機能を使ってない方
こんな方々には、是非最後まで読んでいただければと思います。
洗濯乾燥機といえば、今やヒーター式かヒートポンプ式の2択となりますが、
ヒートポンプ式の方が様々な面で優れており、ヒートポンプ式の廉価版や下位グレードという位置づけで、
中々、陽の目に見ないヒーター式の乾燥機ですが、使い方によってはヒートポンプ式にはなくヒーター式のみにある特徴を活かすことができます。
ヒーター式乾燥機を上手に使う方法
まず、結論からお伝えすると、
ヒーター式乾燥機を上手に使うと室内温湿度を上げることが可能です。
どうゆうことかというと、
ヒーター式の乾燥機でよく挙げられるデメリットの乾燥機の排気を室内に戻してしまうという点を逆手に取って、
冬場は乾燥機の排気を室内に戻して熱と湿気を上手に再利用するという方法です。
ヒーター式の乾燥機の注意書きにある通り、乾燥機使用時は換気をしながら使わなければなりません。
梅雨や夏場などに使うと乾燥機の排熱や排湿は室内に戻ると、住環境を不快にします。
そのため、ヒーター式とヒートポンプ式の比較をする際に、ヒーター式のデメリットとして排気を室内に戻すことがよく挙げられます。
しかし、この熱と湿気も季節が変われば、デメリットがメリットに変わります。
夏場は邪魔だった熱が冬には熱源になり、外気の乾燥する時期には貴重な湿気も室内に還元してくれます。
乾太くんでは使ったエネルギーをそのまま外に捨ててしまうものを、
ヒーター式では衣類の乾燥だけでなく、室内温湿度まで快適にしてくれて1度で2度おいしい、一石二鳥の使い方になります。
ヒーター式乾燥機の使用前後の室内温湿度
それでは実際にどれだけの温湿度が室内に還元されているのかを乾燥前後の温湿度計から比較していきたいと思います。
3日間ほどサンプルを取ってみたのでこちらをご覧ください。
いずれの日も23:00~乾燥を開始しています。
2/12は直前にお風呂から出たばかりで、浴室の湿度が脱衣室に戻っている影響で、開始時湿度が上げっています。
また運転中は脱衣室のドアは解放し、空気が循環するようになっています。また、浴室の局所換気も運転しています。

日付 | 温度 | 相対湿度 | 絶対湿度 | |
2022/02/08 | 開始時 | 20.0℃ | 33% | 5.7g |
各値ピーク | 23.8℃ | 62%(21.8℃) | 11.9g |

日付 | 温度 | 相対湿度 | 絶対湿度 | |
2022/02/09 | 開始時 | 20.0℃ | 35% | 6.0g |
各値ピーク | 24.3℃ | 59%(21.3℃) | 11.0g |

日付 | 温度 | 相対湿度 | 絶対湿度 | |
2022/02/12 | 開始時 | 20.0℃ | 57% | 9.8g |
各値ピーク時 | 23.3℃ | 71%(21.4℃) | 13.3g |
以上の様な結果となりました。
一般的な加湿器は能力(ml/h)で表されますが、試験条件とあまりにも違うために計算ができませんが、
事実として、換気扇を回していても閉め切っておくと窓が薄っすらと結露するくらいの能力はあります。
ライフスタイルによって過換気や過乾燥にお悩みのご家庭では、乾燥機の運転によって加湿するというのもありかもしれません。
ドラム式乾燥機にはないガス乾燥機のメリットに魅力を感じて、
乾太くんを導入しているのにドラム乾燥機を使っては本末転倒という面もあると思います。
実際に我が家でも入居して1年以上、ドラム洗濯機の乾燥機能は使っておりませんでした。
試しに使ってみたところ、乾燥能力は大きな不満はない程度には使えているので、乾太くんとの併用を始めました。
次に併用することのメリットをご紹介します。
乾太くんとの併用のメリット
冬場にヒーター式乾燥機を使うことの一番のメリットは先ほどもお伝えした通り、
乾燥をしながら、暖房と加湿器としての能力を担ってもらうことができるということです。
そのほかにもメリットがあり、
ガス乾燥機のデメリットであったランニングコストとなるガス代及び電気代を安くなることがあります。
ガス代は地域や供給方法によって大きな差がありますが、
特にプロパンガスで乾太くんを使用している家庭の場合には、この恩恵が受けられると思います。
ざっくりと乾太くんはプロパン仕様の5kg容量で1回の運転で0.16m3のプロパンガスを消費します。
仮にm3単価を600円とすると96円になります。これに電気代約5円程度で計 101円/回となります。
*リンナイのHPでは1回あたり63円とありますが、ガスも電気もどんどん値上げしているので、現在の市場価格では難しいと思います。
これに対して電気代が高いと言われるヒーター式乾燥機の電気代ですが、
我が家で使っているパナソニックのCubleは消費電力量が1.75kWhとなっています。
これをLooopでんきの22時以降のナイトタイム(20.5円)で使うと 35.8円/回となります。
ヒートポンプ式に比べると高いですが、ガス乾燥機に比べればランニングコストは安くなります。
都市ガスエリアや特殊な条件等でガスを安く使えている方はこの差が縮まりますが、
基本的にはドラム式乾燥機より安くというのは余程の好条件でないと難しいと思います。
そもそも乾太くんを導入される方は高いのを承知で導入しているとは思いますが、
安くなるプラスで暖房、加湿もできるというメリットが合わされば併用を検討しようという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それでは次に併用をしてみたいという方向けにどのように使うかご紹介したいと思います。
乾太くんとの併用方法
この併用は基本的に温度と湿度の欲しい冬だけはドラム乾燥機を使い、その他の時期は従来通りの乾太くんで運用するという方法です。
冬でも雨などで湿度が確保できる日は乾太くんを使っても良いと思います。
ドラム式乾燥機を使う際は、排湿された空気を居室に還元したいので、脱衣室のドアを解放します。
浴室の局所換気をOFFにして、可能であればサーキュレーターで送風するとより効果的に湿度を還元できると思います。
最後に
乾太くんに関連して、乾太くんの導入時にすべきこととを動画にしました。
乾太くんのメリットは良く知られていますが、デメリットはあまりフォーカスされていません。
導入を検討している方や既に導入している方は是非ご視聴ください。
家づくりを検討中の方で工務店をお探しの方は下記のリンクからもしよろしければ、資料請求をしてみてください。

今回はここまでになります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後も一施主の発信として、より多くの方に高性能住宅というものを知っていただく機会とそれを手にしていただく一助となれれば幸いです。
コメントや感想などをいただけると今後のテーマにさせていただいたり、自分自身の発信の励みになります。是非、よろしくお願いします。
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