家づくりの始まりから高性能住宅との出会いまで

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自分の家づくりにおいて紆余曲折しながら高性能住宅に出会うまでをまとめました。
性能に全く興味のなかった自分がどういった経緯で興味を持ち始めたのか、
他の建売などの選択肢もある中でどんな選択を経て、高性能住宅にたどり着いたのかを書きました。

家づくりを始める方、また始めた方が色々と勉強するうちに、自分にとって何が正解かのかが
わからなくなる
ことがあると思います。
そんな方に向けて、自分の軌跡がお役に立てることもあるのではないかという思いで書きました。

自分たちの家づくりに何が大切で、何を選択し、優先順位をつけるのか
私の経験がお役に立てれば幸いです。

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家づくりのきっかけ

私の家づくりのきっかけは小さなことでした。
当時、車とバイクが2台あり、アパート住まいで置き場に困って実家に置かせてもらってました。バイクや車のパーツ、ほかの趣味のスノボーやキャンプ道具などで溢れて家の中まで占領してしまい、
ガレージが欲しいと考えるようになりました。

いつかは戸建てが欲しいと考えていたので、アパートの家賃をだらだら払い続けるのがもったいないと思い動き始めました。

家づくりのはじまり

戸建てを買いたいと思い始めた当初は中古戸建で、築浅の土地が広いところで探し求めていました。
理由は単純で、建物と土地代を安く抑えて、大きなガレージを作りたかったからです。

探すエリアも職場から車で30分圏内を目安にしていたので、広範囲に的を広げて探すことができました。

ただ条件として築5年くらいで土地も100坪以上は最低でほしかったので、
広範囲の割に物件数が限られてしまい、中々見つからず数か月を過ごしていました。

そして、とある日に従姉妹に
「家、買おうと思ってるんだー」
と、話をしたところ旦那さんが不動産屋ということで、相談させてもらうことになりました。

色々と予算の話から希望条件等々を洗い出しながら、範囲を広げてみたりしてみましたが、
中古物件ではいいものが見つかりませんでした。

ここまでで少し良いなと思った物件は

  • 200坪の土地と建物は新築後未入居しかし予算オーバー
  • 土地の広さ、築年数も浅く、半屋外のガレージ付き予算もOK、しかし通勤距離が50分
  • ちょっと土地は狭いがエリアもギリギOK、築浅で価格は安いが入居中物件で子供を残して離婚…

等々、全くなかったわけではありませんでしたが、決め手に欠ける物件ばかりでした。

そこで従姉妹の旦那さんからある提案をいただきました。
それは「建売住宅」です。

建売住宅との出会い

中古住宅は業者専用の不動産仲介サイト「レインズ」や「at home」「SUUMO」「ホームズ」をはじめとした大手情報サイトのすべてチェックして、地元の不動産屋へも声をかけて物件情報を探しましたが、探しつくした感がありました。あとは時間との勝負で出てくるのをただ待つしかないのかなと思っていた時でした。

従姉妹の旦那さんの不動産屋では建売規格型住宅の物件なども取り扱っているという紹介を
いただきました。ただ、家づくりを始める前から建売住宅の建築に携わっている友人から裏話を聞いていたので、正直良いイメージは全くなく、建売だけはやめようと思っていました。

ただ、一生に一度の家づくりにおいて食わず嫌いもどうなのかな?という思いで、
建売住宅の見学に行かせていただきました。

建売住宅について

実際に建売住宅を内覧させていただくと、見た目はとても綺麗でした。
当たり前ですが、完成しているので目につくことは設備機器や内装など目につくことばかりで、

「これくらいの広さがあれば十分だね~」「照明が調光調色!?」「ビルトイン食洗器!?」
「この水回りの動線は使いやすそう!」「キッチンは冷蔵はこの辺において通路の広さも問題ないね」

家づくり初心者の自分にとっては、見るものがすべて新鮮で色々な生活シチュエーションを
想像してワクワクしていました。

完全に建売住宅の魅力に取り込まれていました。なんなら、そのまま一筆書いて契約も…
なんていう精神状態で、建売住宅なだけあって立地も完璧でした。
ただ一点、問題がありました。

それは土地の広さという問題でした。

一般的に建売住宅というのは私の希望するような広い土地はなく、
この建売も60坪ちょっとの土地でした。

やはり、ガレージが欲しくて始めた家づくりでガレージを妥協するのは難しく
何とかこの土地にガレージを入れる工夫を考えることにしました。
ということで、その日は契約することなく帰宅しました。
家に帰ると冷静さを取り戻し、その日から少し家について調べ始めました

新築は一切、検討していなかった状態から建売を間口に新築という選択肢も少しずつ見えてきました。
しかし、冷静さ取り戻したところで、前に友人から建売の裏事情を聞いてた話を思い返して、
どうせ買うならもう少し質を担保しながら広い土地に価格を抑えるため規格型住宅という選択肢を
従姉妹の旦那さんからもらいました。

規格型住宅について

規格型住宅がコスト的にかなり安く、ガレージの費用も十分に確保しながら建てられるレベルでした。
この時点で規格型住宅の魅力に憑りつかれていました

規格型住宅の魅力

  • 規格住宅ならではのパッケージ価格で、選択肢は少ないがその分のコストメリット
  • パッケージになっているので、デザイン的センスに比較的左右されにくい

ただ自分の性格上、特に大きな買い物においては自分の中でbetterではなくできる限りのbestを探したという納得ができないと決断しきれない性格で、県内のほかの業者も見比べたいという気持ちがありました。

大枠、現状で自分の方向性が見えてきたので、あとは業者を絞り込む作業となり、
県内の色々な業者を探し始めるとともに比較検討するために、何を知っているべきか
住宅の基礎的な知識を学び始めました。

YouTubeとの出会い

規格型住宅会社を調べる一方で、会社を決める最終決断のための基礎知識を学ぶために、
ネット検索やYouTubeで色々と調べ始めました。そこで、今では住宅系YouTuberでおなじみの
ラクジュの本橋さんやクオホームの本田さんとの出会いがありました。

このお二人を皮切りに、日本の住宅事情に関する様々な事実を次々と知ることとなりました。
あまりにも衝撃的事実に毎晩、徹夜して、昼間も時間を見つけては常に見ていました。

元々、変なところで凝り性を発症する自分は、ここで住宅性能に一気に興味を持ち始めてどっぷりつかり始めました。調べ始めてしばらくしてから木造住宅の温熱環境において有名な松尾設計室の松尾先生もYouTubeを始められたタイミングでした。

2020年はコロナ渦の外出自粛等ということもあり、住宅業界も一時的に低迷していた時期で、
色々な業界の方々がYouTubeに参入してきておりました。
まさに住宅系YouTuberの戦国時代の始まりでした。

調べ始めてから知った家づくりにおける衝撃的事実

  • 日本の断熱性能は新築でも世界から比べると低い
  • 窓枠(サッシ)の断熱性能は先進国で飛びぬけて低い
  • 一般的な家だと気密性が悪く、換気がうまくできない
  • 建築基準法の耐震基準は、大きな地震に一度だけは耐えられるが、住み続けられない

等々、これらをはじめとした衝撃的事実の数々に出会いました。

YouTubeやブログなどを通じて、新しく知った情報から自分の家づくりへの考え方や方向性が
大きく180度転換しました。

新たに見つけた家づくりのゴールとは

YouTubeをはじめとするプロの方々の発信や高性能住宅を発信する施主ブロガーさんの情報を
自分なりに消化して、自分の進むべきゴールを軌道修正しました。

当初は、中古住宅で土地の広さの確保と建物コストを抑えてガレージを建てることしか考えてなかった家づくりから建売住宅、規格型住宅へと変遷し、注文住宅という新たなゴールが見えてきました。

YouTubeなどで得た知識を自分なりに咀嚼して、どこまでの性能を追求すべきかを考えました。
もちろん、より良い最上級の性能を目指すことも大切なことですが、
家の本質的な役割はそこにある「暮らし」であり、その暮らしを自分たちにどうすればより良くなるのかということが大切だということにかなりの時間を要しました。

性能という家を客観的指標で捉えるには、抜群の比較対象であり、
それ故に、性能こそ正義で、性能だけが正義だという思考になりかけていました。

ただ、自分が性能だけに固執することがなかった理由に、家づくり当初の希望が大きく関係していました。それは、ガレージが欲しいという希望です。
それと共に、外観にもこだわりがあってアメリカンなお家にしたいという希望がありました。

この強い希望が性能にどんどんのめり込んでいく自分の灯台となっていたと、
今、思い返すと感じます。

そうして、自分の家づくりの中で見つけたゴールを簡単に紹介すると、

  • 住宅性能はUa値はG2以上,C値:0.5以下,第一種換気装置
  • サッシは樹脂サッシ,ガラスはペアガラス
  • 土地は広さは100坪以上,通勤片道30分以内
  • 外観は性能面も考慮しつつも、ベースとしては好きなアメリカンなテイストを取り入れる
  • 引渡し時が完成ではなく、住み始めてから年月とともに完成させていく視点で余白を残した設計
  • 住宅設備は高価なハイグレードを入れることなく、消耗品的視点を忘れない

まだまだ色々な要素はありますが、
自分たちの家づくりはこのような形でバランスを取ることにしました。

これから家づくりをされる施主様に向けて

高気密高断熱や耐震性を含むという性能面を追求した高性能住宅はとても素晴らしいと思います。
ただし、これは住宅の価値という面においては一要素に過ぎないということも大切な事実です。

そして、住宅迷子と呼ばれる程に施主が多くの情報を簡単に手に入れらるようになった今だからこそ、
情報の咀嚼力と自分たちにあったゴールの設定力が大切だと思います。
そして、そのゴール設定は新たな知識を得る度に、微調整をしながら家づくりを進めていくことが、
考え方の一つに大切なのではないかと思います。

少々、極端ではありますが、住宅性能というのはすべての人が追求すべきものではないというのが、
自分の考え方です。その人のライフスタイルや金銭面、仕事面など色々な要素によって、
優先順位は変動するものだと思います。

ただし、耐震性能に関しては、如何なる条件においても木造戸建て住宅を希望される方は、
耐震等級3必須だという考えです。それは、生命財産を守るべき箱として最低限、必要となる性能だからです。ですので、耐震性能というものは天秤にかけるものでなく、家が家として家族を守る箱としての最低条件が耐震等級3であると考えます。

その上で、性能、意匠、設備機器などのバランスを取っていくことが、大切だと思います。
高性能は万人向けではないと言いつつ、世の9割くらいの人には高性能住宅は必要だと思っています。

家づくりで学びながら悩むことも多々あると思いますが、家づくりを成功させる秘訣に、
どれだけ悩み、選択を繰り返すことができたのかということがあると思います。

家づくりは、私にとって最高の思い出と楽しく、幸せな過程でした。
そして、住み始めてからも快適な楽しい日々を過ごしています。
是非、皆さんも辛く、苦しくも楽しく、最高の家づくりをしていただければと思います。

最後に

今後のブログで高性能住宅を知ってから自分の中の一つのゴールを見つけるプロセスや皆さんの家づくりの参考になるような考え方などより具体的に紹介させていただこうと思います。

一施主の発信として、より多くの方に高性能住宅というものを知っていただく機会とそれを手にしていただく一助となれれば幸いです。

コメントや感想などをいただけると今後のテーマにさせていただいたり、自分自身の発信の励みになります。是非、よろしくお願いします。

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この住まいの住民

自分の家づくりをきっかけにして、家が大好きになってしまった施主です。
これから家づくりをする人に一人でも多く高性能住宅の良さを発信してきたいと思います。家づくりに関する発信や家づくりをきっかけに興味を持ち始めたDIY、家電、ガジェット、スマートホームについてを発信していきます

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コメント

  1. 。いっちー より:

    yutaさんの熱い思いがたっぷりで読み応え抜群ですね!
    規格住宅に魅力されたあたりも、YouTubeから目覚めたあたりも全く一緒でした
    意外とスタンダードなルートなのかも笑

    • yuta より:

      いっちーさん、コメントありがとうございます。
      全然、気づかなかったというか使い方がわかってませんでした。笑
      最初は安く抑えたいというのが一般的に多い考え方なのかもしれませんね!

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