屋根の上の粗大ごみの太陽熱温水器のメリット、デメリット

太陽熱温水器

太陽熱温水器と聞くと古い家の屋根に載せてあるイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
最近は太陽光発電の方が話題になっており、載せている家もよく見かけると思います。

実際に自分がまさに田舎の古い家に載っているイメージを持っていました。

というより、
昔はこれをソーラーパネルだと思い込んで、
昔からソーラーパネルってあるんだなぁ
と思っていました。

一度は衰退した太陽熱温水器がなぜ再び、注目を集め始めているのか
太陽熱温水器のどこがダメで衰退し、何が良くて再び注目されているのかを紐解いてみようと思います。

最後まで読むとわかること下記の内容がわかります。

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太陽熱温水器のメリット

まずは太陽熱温水器のメリットの紹介です。
太陽光発電の影に隠れてしまってますが、しっかりとメリットのあるシステムなのです。

1.エコ

まずは何といってもエコだということ。太陽の恵みで熱湯を作るわけですから、
エネルギーコストはゼロ円です。
近年は「カーボンニュートラル」「SDGs」なども注目されてきておりますが、
環境問題に関心の高い方もいると思います。

2.ランニングコストが安い

先ほどのエコにも関連しますが、エネルギーコストがゼロ円ということで、
導入してからもお財布に優しいという嬉しいメリットがあります。
機器の種類等にもよりますが、基本的に非常にシンプルな構造なので、
万が一に壊れた時にも修理費を安く抑えやすいです。

3.イニシャルコストが安い

ランニングコストに続いて、イニシャルコストも安いということは、
買う時もお得、買ってからもお得というお得尽くめの太陽熱温水器です。
一般的に太陽光を4kw載せると約100万程度ですが、
太陽熱温水器ならば半値以下で済みます。
もちろん、給湯限定ではありますが、導入コストは太陽光より安いです

4.熱変換効率が高い

同じ太陽光を使う太陽光発電と比べると熱変換効率が高く、効率的に給湯できます。
太陽光発電の場合が、熱エネルギーを電気に変換するのでロスがありますが、
温水器は太陽の熱エネルギーをそのまま使うので、ロスが少なくすみます。
ですので、太陽光発電がイマイチな曇りの日でも太陽熱温水器なら温水をしっかり作ってくれます

といった感じに、魅力あるメリットがたくさんあります。

太陽熱温水器のデメリット

次にデメリットを紹介したいと思います。

1.天候に左右される

これは仕方ないことですが、非常に痛いデメリットです。
ただ太陽光発電と比べる場合には、熱変換効率が良い分は有利ですが、梅雨や台風など四季のある日本においては、季節によって差があるのは使いにくいデメリットになります。

2.温水を作ることに特化している

当たり前ですが、太陽熱温水器は温水を作ることにだけしか特化していません。
発電であれば、作った電気を給湯や家電など様々な用途に使うことができますが、
太陽熱温水器にはそれはできません。

3.補助金が少ない

地方自治体でやっている各種助成金や補助金などが太陽光発電と比べると圧倒的に少ない。
エコという観点と太陽光を使っているという点では同じであるにもかかわらず、
太陽熱温水器に補助金が出る自治体が少ないのは事実。
ただ、機器そのものの価格は太陽光よりも安価なため大きなデメリットではないと思います。

太陽熱温水器が衰退した要因

元々は農家の間で人気だったものが、オイルショックを機に代替エネルギーとして、
一気に広まりました。

当時はまだ性能が悪く、冬や梅雨時期などは昼間に温まっても、
夜にお風呂に入る際には冷めてしまっているなどの問題があったようです。

他にも日中に貯めたお湯を使いきってしまうと、結局ガスでしかお湯を沸かせない
また、水圧が弱いということもあったようです。

根本的に利用者の不満があったのも事実だと思います。

そして、当時の普及モデルの一体型ですが、
タンク容量が200L以上

当時の耐震基準を考えると屋根への負担は、かなりあったと想像できます。

他にもプロパンからの代替で当時で約6年から11年で投資回収という数字があったようです。
決して早い投資回収ではないというのは今の太陽光と似ていると思います。

そして、最後の決定打として2000年代に入るとエコキュートや太陽光発電といった
新たな選択肢が台頭してきたことによって下火になったということです。

太陽熱温水器が再び注目され始めている要因

太陽光発電やエコキュートといった給湯や発電システムがある中で、
再び、注目がされているのは新たな集熱方式が生まれたことが一つにあります。

従来のこの形状ではなく

こちらの形状のものが海外から入ってきました。

引用:㈱太陽光 HPよりhttp://taiyouko.co.jp/

こちらの新形状はガラス2重管の真空管となっており、従来のものよりも性能が向上しています。
それにより、従来の不満点も解消される点もあり、注目され始めています。

もう一つの要因に省エネ、エコ、SDGsなど環境問題への意識が高まったこと
これも要因の一つに挙げられるのではないでしょうか?

そして、地方移住や古民家暮らし、オフグリッドといった新たな暮らし方により、
生活の多様化してきた
ことも再び、注目を得ている要因だと考えられます。

まとめ

2050年のカーボンニュートラルに向けて、
日本の住宅も省エネ化が進んでいくのは確実だと思われます。

住宅の設備面での太陽光発電や家電の省エネ化、性能面での住宅の高気密高断熱化で更なる省エネを求められることになると思います。

家づくりを検討されている方は、選択肢の一つとして太陽熱温水器というのも検討する価値は、
十分にあると思います。

太陽光温水器は衰退をしていましたが、今また当時のデメリットを克服し注目を集めて始めています。
次回、さらに太陽熱温水器を深掘りして、従来の製品と現在の真空管型と何が違うのかをお伝えいたします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後も一施主の発信として、より多くの方に高性能住宅というものを知っていただく機会とそれを手にしていただく一助となれれば幸いです。

コメントや感想などをいただけると今後のテーマにさせていただいたり、自分自身の発信の励みになります。是非、よろしくお願いします。



太陽熱温水器
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自分の家づくりをきっかけにして、家が大好きになってしまった施主です。
これから家づくりをする人に一人でも多く高性能住宅の良さを発信してきたいと思います。家づくりに関する発信や家づくりをきっかけに興味を持ち始めたDIY、家電、ガジェット、スマートホームについてを発信していきます

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